家事関連費
個人事業主の経費の按分
個人事業主の場合、事業用とプライベート用の支出の区別が明確ではないことも多いと思います。そういった費用のことを家事関連費といいますが、今回は家事関連費について解説します。
家事関連費用のうちどれだけの割合を事業の経費に含めていくのかの目安になればと思います。
家賃
自宅兼仕事場としている方で実際にどれくらい作業をしているかという実態に沿うように月々の家賃を按分することになります。
例えば、週の内2日間は事業に集中して使っているのでしたらその日数分の家賃を経費に入れるという方法が考えられます。
また、毎日8時間は仕事に使っている場合には時間単位で区分する方法の方が実態に合うかもしれません。
ネット代(Wi-Fi、スマホ)
こちらの通信費に関しても使用に応じて割合を決めてその分を経費にするという基本的な考え方は変わりません。
今の時代、仕事をするには欠かせないツールかと思いますので仕事に使った分をしっかり経費に計上すべきです。例えば、ほとんど仕事とプレイべーとの境目なく使っている場合には、簡易的に50%ずつにするというのが一番簡易な分け方かと思います。
また、わかりやすく仕事用とプライベート用に端末を2台持つということもできるかと思います。紹介した事例以外にも事業主ごとの実態に応じて分け方は何通りもあります。
自動車の保有や使用に係る費用
ガソリン代、高速代、減価償却費等
一番厳密な分け方は、実際に仕事で走った走行距離に応じた割合でガソリン代や、高速道路の金額、減価償却費の金額を按分することだと思います。
しかし、実務的にはかなり煩雑となりますのでこのように分けられている方は少ないかと思います。(ほぼいないかと思います。)そこで先ほどまでと同様に、およその使用頻度や、使用日数による按分方法を基準にしている方が多い印象です。
以上、家事関連費の按分の方法について解説してきましたが、紹介した方法がすべてではないので誤解しないようにお願いいたします。
一番重要になってくるのは、どのように按分すると実態に近いのか、といった観点から按分方法を選ぶことをお勧めします。
1人の判断では決められないという事業主の方はぜひ、お気軽にご相談ください。ご連絡をお待ちしております。
